親知らずは痛み止めを飲んでも大丈夫?親知らずが痛い時の対処法についてお話します

親知らずは普段は特に大きな変化がなくても、疲れたときやふとしたタイミングで腫れたり痛んだりすることがありますよね。

歯医者に行った方がいいのか、痛み止めで様子を見ても大丈夫なのか、そもそも痛み止めは飲んでもいいのか、色々不安に思う点は多いかと思います。

今回は親知らずが痛み始めた時に、痛み止めを飲んでもいいのか、痛い時の対処法についてお話していきます。

親知らずは痛み止めを飲んでも大丈夫ですか?

結論から先に述べると、親知らずが痛むときに市販の痛み止めの服用の問題はありません。

しかし一時的に痛みをしのいでいるだけになるので、根本解決とはなりません。

親知らずの痛みをしっかり取るには、痛みの原因を探り対処する必要があります。

そのため、一時的に痛み止めを服用したとしても、歯科医院で親知らずの状態の診察を受けることをオススメいたします。

 

なぜ親知らずが痛み始めるのですか?

親知らずが痛む原因は以下の通りです。

 

歯の生え方に問題がある

親知らずは通常は奥歯の一番後ろに生えてくるため、他の歯とぶつかることがあります。

生える方向が悪い(斜めに生える、水平に生えるなど)と、歯茎に圧力をかけてしまい痛みを引き起こすことがあります。

 

歯肉に炎症が起きている

親知らずが部分的にしか生えていない場合や歯茎が覆いかぶさっている場合、歯ブラシが当たり切らず不衛生になっている場合は歯肉に炎症が起きて痛みが出ている可能性があります。

親知らず周りが感染して炎症を起こすと、腫れや痛みが発生することがあります。

これを「歯肉炎」または「歯周炎」、「智歯周囲炎」と呼びます。

 

虫歯や歯周病になっている

親知らずが生える位置はお口の奥深いため、ブラッシングがしにくく虫歯や歯周病になっている可能性があります。

これが原因で痛みを引き起こすこともあります。

 

周囲の歯に圧力がかかっている

親知らずが完全に生えきっていない場合や、歯列に合わない場合、隣の歯に圧力がかかっており痛みが生じることもあります。

 

親知らずの歯の根の問題

親知らずが生えきる前に、歯根が周囲の神経や骨に近くなり、刺激を与えることがあります。

特に下の歯は下顎管という大きな神経が通っているので注意が必要です。

このような場合も痛みが生じます。

 

親知らずが痛み始めたらどうしたらいいですか?

親知らずが痛い時の対処法について以下にご説明致します。

 

痛み止めを使う

市販の痛み止め(例えば、アセトアミノフェンやイブプロフェンなど)を使用すると、痛みが和らぐことがあります。

使用方法については、パッケージや説明書に従い、ご自身の既往歴や体質などに注意して薬剤師の指導の元ご使用下さい。

 

患部を冷やす

痛みや腫れがある場合、冷たいもの(氷をタオルに包んだものなど)で頬の外側を冷やすと、腫れを抑え痛みを緩和させる効果があります。

冷やす時間は15分程度を目安にし、必要に応じて繰り返します。

 

消毒剤でうがいをする

歯肉の炎症による痛みであれば、消毒効果の高いうがい薬でうがいをすることで、細菌の数が減少し痛みが落ち着く場合があります。

親知らずが痛い時はなるべく低刺激のうがい薬をご使用いただき、エタノール成分のうがい薬の使用は控えましょう。

 

食事に注意する

親知らずが痛むときは、硬い食べ物や温かい食べ物を避け、柔らかく冷たい食べ物を摂取することをおすすめします。

さらに刺激物もよくないので控えましょう。

食べ物が痛みを悪化させないように気をつけましょう。

 

歯磨きを丁寧に行う

痛みがある部分を無理に擦らないように注意しつつ、他の歯をしっかりと磨き、感染を防ぎます。

痛みがひどい場合、痛む部分の周囲は柔らかい歯ブラシで優しく磨きましょう。

 

歯科医院に相談する

痛みが続いたり、腫れがひどくなる前に歯科医院を訪れることを強くおすすめします。

歯科医師が親知らずの状態を確認し、必要に応じて治療(例えば、抜歯や抗生物質の処方)を行ってくれます。

親知らずの痛みの原因や状態に合わせた治療を行ってくれるので、できればすぐに歯科医院へご相談いただけると良いでしょう。

親知らずが痛い時に服用するお薬とは?オススメはありますか?

親知らずの痛みを和らげるために使用できる痛み止めには、いくつかの種類があります。

以下に代表的な痛み止めの種類とその使い方についてご説明します。

 

市販の鎮痛剤(痛み止め)

アセトアミノフェン

軽度から中等度の痛みに効果があります。

抗炎症作用はありませんが、痛みを和らげるのに役立ちます。

 

イブプロフェン

鎮痛作用に加えて抗炎症作用があり、親知らずの炎症による痛みを軽減するのに適しています。

 

ロキソプロフェン

非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)で、鎮痛作用と抗炎症作用があります。

親知らずの痛みを和らげるのに非常に効果的です。

 

 

処方薬

抗生物質(歯科医師の判断によって)

 

親知らずの痛みが歯茎の感染症によるものであれば、歯科医師が抗生物質を処方することがあります。

抗生物質は感染を抑える効果があり、炎症と痛みを軽減します。

 

強力な鎮痛剤

 

痛みが非常に強い場合、歯科医師が強力な鎮痛剤を処方することがあります。

 

オススメの内服薬・頓服薬は?

患者様にとってオススメのお薬は、歯科医院へ行き親知らずの状態を歯科医師に診査してもらった上、処方してもらう薬が一番です。

患者様の既往歴やお身体の調子を把握した上で、親知らずの痛みの原因に対応できるお薬を処方してくれます。

歯科医院へ行くのは薬局へ行くよりも少し大変ではありますが、痛みがまた再発しないように防ぐためにも歯科医院でしっかり親知らずを診てもらいましょう。

 

親知らずと痛み止めも上手にお付き合いしましょう

親知らずは急に痛み始めるので、いったん痛みを落ち着かせたい!と市販薬の服用を検討される方は少なくないかと思います。

その後痛みが落ち着いたとしても、また痛み始めたり腫れたりが繰り返されるようであれば、歯科医院でしっかり治療を受けるのが安心です。

親知らずが大きく腫れると歯を抜くのも辛く大変になりますので、早めに歯科医師へご相談下さい。

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