歯を抜いた後に激痛?!ドライソケットとは?原因や対処法を解説します

 

大変な思いをして抜いた親知らず、数日経ち段々痛みが落ち着いてきたなぁと思った頃になぜか耐えられない激痛が襲ってくることがあります。

 

今回は激痛の原因の「ドライソケット」について対処法や予防法も含めてお話していきます。

歯を抜いた後に激痛?!ドライソケットとは?

通常の親知らずの抜歯は歯を抜いた当日から翌日までが痛みのピークで、その後徐々に痛みが落ち着いてきます。

 

しかし、抜いた穴にかさぶたが出来てなかったり、剥がれてしまった時に歯の中の骨がむき出しになってしまい細菌感染を起こす場合があります。

 

それを「ドライソケット」と呼びます。

 

ドライソケットになると抜歯後の強い痛みのピークを過ぎても、耐えられないような痛みが長期的に続きます。

 

親知らずの抜歯以外にもまっすぐ生えていない歯や大きな歯、状態が悪い歯を抜歯したときにもドライソケットになりやすいと言われています。

ドライソケットの症状とは?

ドライソケットになると抜歯後3日~1週間をすぎても痛みが続きます。

 

我慢できないような痛みと拍動性のようなズキズキした痛みを伴います。

 

外気に触れたり食事の食べ物が少し触れただけでいた痛みを感じ、時にはお口のにおいがきになる事や膿の味を感じる事もあります。

 

ドライソケットを長時間放置したらどうなりますか?

ドライソケットを長期的に放置すると、顎の骨が炎症し歯肉の形が悪くなる可能性があります。

 

・骨に炎症が起こる

ドライソケットをそのままにしておくと、骨の部分にまで炎症が広がり場合によっては骨が壊死してしまう可能性もごさいます。

 

骨が壊死するとまだ別の外科処置が必要になってきます。

 

炎症した状態をそのままにしておくと、いずれば全身的に症状が出てきて倦怠感や食欲不振なども現れてきます。

 

・歯肉の形が悪くなる

ドライソケットは歯肉の治りが悪くなってしまうので、早めに処置を行わないと治った後の歯肉の形が悪くなります。

 

もし炎症が広がり骨の壊死が進んでしまうと、その部分の骨が少なくなり将来的な治療に影響が出てくることもございます。

 

今後インプラントや入れ歯などを考えている方は次の処置にも影響する可能性があります。

 

ドライソケットができる原因とは?

ドライソケットは抜歯後の患者様の行動にも注意が必要です。

 

・うがいのしすぎ

歯を抜いた後に強いうがいや、こまめなうがいを行ってしまうと血のかさぶたができにくくなってしまいます。

 

さらにせっかくできたかさぶたが強いうがいで剥がされてしまう可能性もございます。

 

口の中の血の味が気になる所ですが、強いうがいや細目なうがいは避けましょう。

 

うがいをする時は水を流すような優しいうがいを心掛けましょう。

 

・抜歯窩を必要以上に触る

 

抜歯した部分が気になり、舌で触ってしまったりつまようじでつついてみる方がまれにいらっしゃいます。

 

抜いた穴に入ってしまった食べかすを取りたくなる方もいるでしょう。

 

しかし、抜いた部分を刺激するのはよくありません。

 

上記とおなじくかさぶたが剥がれてしまう可能性や細菌が入り込んでしまう可能性もございます。

 

穴に入り込んだ食べかすは自然に出てきますので、ご自身で触らないようにしましょう。

 

・免疫力の低下

免疫力が低下しているときも傷の治りが悪くなるので注意が必要です。

 

免疫力を上げるにはしっかり睡眠を取り、バランスの良い食事を心掛けましょう。

 

特に抜歯後は食べ物の制限も出てきますので、抜歯前にしっかりお食事はとるようにしてくださいね。

 

抜歯を行う時にはその日までにしっかり体調管理を行い、元気な状態で行いましょう。

 

・激しい運動や長い時間の入浴

 

激しい運動や入浴は身体の血流を良くし、血のかさぶたができにくくなってしまいます。

 

特に抜歯当日はまだ傷が治っていないので、自宅に帰ったあとも血にじむこともよくあります。

 

抜歯後数日間はゆっくり身体を休ませていただき、運動や入浴は控えるようにしてください。

 

傷が完全に治り切ってから行うようにしましょう。

 

・喫煙習慣がある

 

喫煙習慣がある方は特に注意が必要です。

 

タバコの中の成分が血液循環を悪くしてしまい、傷の治りを遅らせてしまいます。

 

抜歯後当日~3日ほどは禁煙をおすすめ致します。

 

ドライソケットの治療方法とは?

ドライソケットはその時に起こっている症状に合わせて治療を行います。

 

・抗生剤や鎮痛剤の処方

 

抜歯後にも抗生剤や鎮痛剤を処方致しますが、ドライソケットになった時には追加で処方する可能性がございます。

 

特に抗生剤は抜いた歯の部分の細菌感染に効力がありますので、しっかり決められた日数を飲みきるようにしてください。

 

ドライソケットの場合は抗生剤が足りなくなることもございますので、歯科医院へ相談してくださいね。

 

・止血剤の注入

 

歯を抜いた後に抜いた穴の部分に止血剤を入れます。

 

止血剤を入れることで血のかさぶたを作りやすくし、ドライソケットを予防します。

 

抜歯による傷の回復も早くなるのも特徴です。

 

・抜歯窩の再掻把(さいそうは)

 

再掻把とはドライソケットになってしまった場合に、抜歯した穴の中の汚れをしっかり掻きだして再度出血させ血のかさぶたを作り直す処置のことです。

 

 

場合によっては糸で歯肉を縫って保護することもあります。

 

歯科医師の判断で行いますので、必要に応じて行います。

 

・軟膏を塗布

再掻把の時などに、必要に応じて専用の軟膏を塗布することがあります。

 

一般的に抗生物質か麻酔薬の軟膏を使用することが多いです。

 

歯科医師の判断で行いますので、市販の軟膏の使用はしないようにしてくださいね。

 

いつ診察を受けたらいいですか?

抜歯後3日以上経過しても痛みが治まらず、強い痛みが増してきてしまっているときは早めにご来院ください。

 

ドライソケットになると1か月は痛みが続き、長いと治癒までに3か月ぐらいかかることもございます。

 

ドライソケットは治療が遅れると完治も遅くなってしまうので、気になることがあればすぐにご連絡いただければと思います。

 

ドライソケットかな?と思ったら早めにご連絡ください

抜歯後に十分に気を付けていても、身体の免疫力が低下しているタイミングなどでドライソケットになってしまう可能性は十分にございます。

 

抜歯したからと言って我慢せずに、痛みが続く場合や心配な時はすぐに抜歯した歯科医院にご連絡ください。

 

当院でも適切な処置を行いますので、ご安心して抜歯処置やその後のアフターケアをお任せくださいね。

 

医療法人さかの歯科
〒610-1146 京都府京都市西京区大原野西境谷町2−14-13
洛西ニュータウン 境谷センター商店街内

TEL:075-331-7070

URL:https://sakanoshika.com/

Google情報:https://g.page/r/CfLjKV1yR4GCEAE

親知らず専門サイト:https://oyashirazu-kyoto.com/

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL