親知らず(親不知)とは?
親知らず(親不知)とは、「第3大臼歯」のことをいいます。
真ん中から数えて6・7・8番目の大きい奥歯のことを「大臼歯」というのです。
第1大臼歯というのは、いわゆる6歳臼歯のことで、これは6歳ごろに出てきます。
第2大臼歯は12歳ごろに出てきます。
「親知らず」という呼び名の由来は、昔、「親が亡くなってから出てきたため」と言われています。また別名「智歯」とも言われています。これは「成人になって知恵がついてから出てくる歯だから」、という理由のようです。
多くの方は20代頃に生えてきますが、そもそも親知らずが先天的に存在しない場合、生えて来ない場合もあります。
きれいに生えることが少なく、歯磨きがうまくできず虫歯になったり、歯肉が腫れてしまったりすることが多いのです。自分では生えていないと思っても、歯肉の中に埋まっているケースもあります。
気になる方は、早めに歯医者さんへ相談することをお勧めします。
親知らずはどんなふうに生えてくるの?
現代人のアゴの骨は進化して小さくなってきています。しかし、歯の大きさは昔の人とあまり変わってはいません。
ですから、最後に出てくる「親知らず」は、出てきたくてもスペースが狭く、正常には出てこない場合が多いのです。
下図のように、一部分だけ頭を出しているだけであったり、斜めに傾いて出たり、アゴのなかで水平になったままのこともあります。
また、下の親知らずが正常に出てこない時、上の親知らずは正常であっても、上下がしっかり噛み合っていないため、どんどん上の親知らずが下がってきて、下の歯肉に当たるようになります。